SELF SATISFACTION自己満足日記
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09月13日 「彼の果たした役割 」

今はどこにいるんでしょう?考えなくても分かっちゃうんで、考えないようにしてもいいですか?
ジュン(犬ね。)の話をしましたが、この賢い相棒には2世が存在しました。といっても 本当の子供ではないんですけどね。初代のジュンが亡くなって 半年くらいたったころに、おとんが
「犬もらってくるか?」
とかいうことを言ったような気がする。なにせ 昔だから忘れたけど、世話するんなら 貰ってくる。とか、散歩行けよ。とかも、言ったような気もする。
で、やって来た2世は 本当に小さい手のひらに乗るような子犬だった。ミルクをストローであげたり、犬小屋を新築したり(洋風に直方体形状の、屋根が傾斜している、金網の窓までついた おとん特製。)、あっという間に 大きくなっていった。けど、子供としては、大きくなると かわいくなくなって あんまり世話をしなくなった。ま、その前から世話は ほとんど おかんがやっていたんだけど(ごめんなさい)。
雑種だけどシェパードが混ざっているような毛並みの犬で、大きくなると、誰も世話をしてあげなくなって、庭(ちっさいの)の中にず〜とつながれていた。散歩も 大きくなってからは 僕はあんまりいった記憶がない。
そんな ジュン(2世)は、ちょこっと凶暴になり、えさをおあずけさせると、牙を剥き出しにし ウゥウウウゥウゥ〜と 人間を脅すようになった。それは 僕らが世話をあまりしてあげなかったせいだろうから、今となっては かわいそうな犬だ。えさをやる時には ゴルフクラブで威嚇しながら やったりもした。
みんながみんな忙しそうに暮らしていたある日、ジュン(2世)は 突如姿を消した。多分 自分で 鎖を外して、どこからか外に脱走したのだろう。
でも、誰も 必死に 彼を探そうとはしなかった。とがめられても しょうがないけれど、連れ戻すために 探そうとはしなかった。
何日か後に、おとんが 近くのスーパーの前で 彼らしい犬を 見かけたが、そのまま 帰ってきた。それっきり、彼の姿は見ないし、空の犬小屋は 何ヶ月か後に、分解された。
おかんは 動物を飼うのは もういやだと思うようになり、僕らも自分たちだけで世話ができないことを知って、欲しいとは言わなくなった。それから 家には ペットは 存在しない。かわいいだけでは 飼ってはいけないことを 痛感したから。

1999年09月13日(月) 14:30

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