さくらのVPSでCentOS8 (13) ACMEクライアント(certbot)のインストール

前回はApacheでWebサーバを構築した。

今回は、証明書の取得・自動更新のために、Automated Certificate Management Environment(ACME)プロトコルのクライアント(certbot)をインストールする。HTTPSに対応すべく、Let’s Encryptにて証明書を取得するためだ。

まずは、certbotのサイトへ行って、手順を確認する。

Instractionページで、ApacheとCentOS/RHEL 8を選択すると、手順が表示される。

本当はマルチドメインな証明書を作りたかったが、DNSの関係で手間がかかるようなので、気が向いたら変更することにする。

手順では、EPEL→Snappy→certbotという順に環境を構築していく。

まずは、Extra Packages for Enterprise Linux (EPEL)を使えるようにする。

# dnf install epel-release
# dnf upgrade

そして、snap形式のソフトウェアパッケージをインストールするために、次のパッケージをインストールする。

# yum install snapd

自動起動の設定と、ついでに即時起動を行う。

# systemctl enable --now snapd.socket

古いバージョンとの互換性を保つためにシンボリックリンクを作成する。

# ln -s /var/lib/snapd/snap /snap

snappyのコア部分をインストール。

# snap install core
 error: too early for operation, device not yet seeded or device model not acknowledged
# snap install core
 2021-01-03T00:45:26+09:00 INFO Waiting for automatic snapd restart…
 core 16-2.48 from Canonical✓ installed

何故か1回目はエラーとなったが、2回目は成功。文言の通り、何か処理をしていたのだろうか。

そして、念の為、最新版にする。

# snap refresh core
 snap "core" has no updates available

no updates availableなので、最新状態。

これで、やっとSnappy環境が整った。

まずはdnfでインストールされたcertbotをアンインストールする。

# dnf remove certbot
 一致した引数がありません: certbot
 削除対象のパッケージはありません。
 依存関係が解決しました。
 行うべきことはありません。
 完了しました!

インストールされてなかったようだ。

では、改めてSnappyでcertbotをインストール。

# snap install --classic certbot
 certbot 1.10.1 from Certbot Project (certbot-eff✓) installed

certbotが確実に実行できるように、シンボリックリンクを作成する。

# ln -s /snap/bin/certbot /usr/bin/certbot

証明書の取得と自動更新をするための環境は整った。

次回は、実際に証明書を取得してHTTPSでのWebページ閲覧ができるようにしたい。

さくらインターネットのVPS

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