SELF SATISFACTION自己満足日記
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01月24日 「男は 女に 恋という名の催眠を かけられていた 」

いつものように 8時49分の電車に乗り込む。
乗り込む場所は 最前車両の一番前の扉。
なぜか?
それは 後ろに乗ると 遅刻するから。
今日は ちょっと 混んでいたので、壁に寄れずに どこも持たずに 真中に 立っていた。
そんな時は、スノボに乗っているのを 想像して、足で揺れを吸収する。
これが プロスノーボーダーの日常だ。。。
隣では、大学生であろう男女が なにやら ぺちゃくちゃと、話をしている。
話を聞くだけだと、この二人は友達のようだ。
ま、客観的に見ると、男の方はその女の子に 好意を持っているのが 丸分かりの会話だ。
「それにしても この電車遅いなあ。」
その男の言葉に はっと気づく。
確かに 遅いのだ。
いつもなら バンバンとばしている電車が、今日はなぜか のんびりと、20km/hぐらいで走っている。
しばらくして 完全停車。
一番前に 乗っているので、運転手が 無線でなにやら やり取りをしているのが 分かる。
運転手と 無線の向こうの係員との会話が 少しなされて、電車は 徐々に 進み始めた。
ん?なんじゃコリャ?
再度止まった電車のすぐ前方には、車のハイマウントストップランプ(縦型)が チカチカと点滅しているのだ。
それを見た運転手は、電車から降り、ふらふらと線路沿いに 前方に歩き出した。
何かの催眠誘導装置なのだろうか?
電車を置いて 去っていってしまったのだ。
と、思っていたら、ちょっと先の踏み切りで、立ち止まった。
なにやら スクーターのおばちゃんに 話しかけて、非情停止ボタンに近寄った。
その非情停止ボタンは 赤く光っていたのだ。
運転手はさらに近づき、非情停止ボタンの 下のほうを ちょこっと触って、その点灯と 催眠誘導装置の点滅と、止めた。
これで OK らしい。
運転手は 線路の横にある変電所を きょろきょろ見ながら帰ってきた。
やはり、ハイマウントストップランプ(縦型)は 催眠誘導灯だったのだ。
それが証拠に、消えると同時に帰ってきたのだから。
主を取り戻した電車は、うれしそうにスピードを上げた。
「いつもより 多めに スピードを上げさせていただいております〜。
おめでと〜ございま〜す〜」ってな具合に。
その間、大学生の男は、女の子に、「遅刻大丈夫?」「間に合う?」などと、心配そうに 聞いていたが、
「どっちみち遅刻やな。このまま 終点まで行こうか?」などと、最後は 本心を 口にしていたのだった。

今日のページ [そっちじゃなくて、CGに興味があるので、、、]

2000/01/24(MON) 19:29

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