12月21日 「被害者と気づかない加害者 」

「磯野(仮)さん！花沢(仮)さんからお電話です。」
会社で 呼ばれた先輩は 延々と 話しつづけた。
昼休み直前だったので、ほかの人は どんどん 昼食を食べに出る。
２０分後、徐々に磯野さんの声は 怒りを帯びてくる。
で、ごちゃごちゃ言って、やっと電話を切る。
そう、その電話は 勧誘の電話である。
最近は 会社名でなく、仮名を使い「河豚田ですが、」と、かけてくるのだ。
勧誘員は、先物取引から株式投資、資格試験に レジャー施設の会員権など、ありとあらゆる ぼった商品で 有り金全部巻き上げようと、必死で電話をかけてくる。
多分、彼(女)たちは 月収５０万以上とかいう広告に踊らされ入社し、マインドコントロールされまくって、電話代 個人もち、経費は当然自分もち、勧誘のえさも自分もちと、逆に 会社に借金を作ってまでも 日夜 死ぬまで電話をかけているのだろう。
で、万が一 勧誘に成功したとしても、そういうのに引っかかる人間というのは 大金持ちではなく、小金もちである。
大金持ちは お金の使い方を知っているし、ひっかからないから大金持ちになったのだ。
勧誘の成功報酬は、微々たる物で あろうから、勧誘員は 最終的に、破産、犯罪、逃亡、自殺など 最大限のマイナス方向へ 行き着くであろう。
そう、電話をかける勧誘員と かかってくる客候補は、一見 加害者と被害者に 見えるが、本当は 勧誘員が 一番の被害者であるのだ。
だから、勧誘員の話は かわいそうに思い 聞いてやろう。
決して おちょくったり、あざ笑ったり、無視したり、時間つぶしに相手させたり、ナンパしたり してはいけない。
ああ、かわいそうな 勧誘員さん。
なんなら、僕のところへ かけてきてください。
丁寧に おちょくったり、無視したり、馬鹿にしたりしますから。

★今日のページ [都会人のアウトドア誌]

1999/12/21(TUE) 13:23

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