09月09日 「子供の時の大親友 」

昔から ペットというのは 人間の心を癒してくれますねえ。
うちにも 昔、「ジュン」という名の雑種犬がおりました。うちの親父が結婚する前から 飼っていたそうで、当然 私が生まれるよりも前からいるわけで、ジュンがいることが普通でしたし、親友として扱っていました。ジュンは親父手作りの 木でできた犬小屋に住み、家族の残飯を主食として暮らしていました。
私が小学校に入るころには もう 年寄りになっており、椅子から椅子へのジャンプなど、親父がしつけた芸は ちょっと体力的に出来なくなっていましたが、散歩の時の引っ張る力は まだまだ力強かったです。
そうして私が小学生の高学年になったころ、ジュンの散歩途中のうんちに白い回虫がうじゃうじゃわいているのを、発見しました。弟と二人で 母親に報告すると、両親は動物病院へジュンを連れていきました。 その後数週間は、伝染するといけないということで、僕らは ジュンのそばに行くことを禁止され、回虫は薬で殺されたようでした。
しかし、それからジュンは 元気を失っていき、ある朝起きると、犬小屋から出て 通路を必死に歩いていた途中の姿で死んでいました。
僕らは数回ジュンをなでてやり、じっと 姿を見ていました。
数日後、ジュンは家の軽トラに乗せられて どこかに火葬してもらいに行き、最終的には川原の土手にある犬のお墓に埋葬されました。
今でも その土手を車で走る時には お墓に手を合わせます。子供の時の大事な親友に、、、

1999年09月09日(木) 10:58

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