マンションのベランダにソーラーパネルを置いて、大容量バッテリーに充電し、日常の家電やアウトドアで使うための紹介ページです。
このページで紹介しているのは、ソーラーパネルを何枚も設置して電気を売ったりできるシステムではありません。
何のため?
停電対策
いつ災害が起こって電気が来なくなるかわかりません。
バッテリーに電気を貯めておけば、停電になっても、スマホの充電やラジオ、場合によっては湯沸かしや炊飯まで可能です。
レジャー
ピクニックやキャンプ、ちょっとしたイベントの電源として、照明やスピーカー、パソコンの電源として活躍します。従来の発電機のように大きなノイズは発生しません。
用途
バッテリーの能力によっても異なりますが、以下のような機器が使用可能です。
- 照明
- デジカメやビデオのバッテリー充電
- スマートフォンやタブレットの充電
- ノートパソコンの充電
- 扇風機
- 電気毛布やホットカーペット
- 電動工具
- 給湯ポット
- 炊飯器
- ヒーター
用意する物
バッテリー
容量によっては、給湯ポットや炊飯器などの大電流を必要とする機器は使用できません。現在私が使用している機器をお勧めします。
ソーラーパネル
携帯型
お勧めしたバッテリーと次の携帯型ソーラーパネルさえ購入すれば、その他のケーブルなどの周辺機器は不要です。
常設型
マンションに常設してしまうのであれば、次のようなソーラーパネルを購入しましょう。携帯型よりも重く、持ち運ぶのは用意ではありませんが、頑丈で、なんと言っても安いです。
私が使っているのは次のソーラーパネルです。
ケーブル
常設用のソーラーパネル購入した場合、ソーラーパネルからMC-4という規格のケーブルが出ているため、バッテリーに接続するためには、次の変換ケーブルでDC8mmコネクタへの変換が必要です。
変換ケーブルの長さは1mちょっとのため、マンションのベランダ等に置いたソーラーパネルとバッテリーを接続するには、バッテリーも屋外に置いて置かないといけません。
室内のバッテリーを接続するには、次のようなMC-4端子のついた延長ケーブルが必要です。
壁の穴を通してケーブルを室内へ入れるには、端子がじゃまになるときがあります。そんな時は、片方の終端処理がされていないケーブルを購入すると良いでしょう。
なお、ソーラーパネルが1枚の時は必要ありませんが、2枚以上を接続するには次のような配線機器を購入する必要があります。
複数のソーラーパネルとダイオードの接続は次のようになります。
設置方法
携帯型の場合は、設置方法と言うほどの事はありません。立て掛けておくだけです。強風で落下しないようにどこかに留めておくほうがいいかもしれません。
常設型の場合、太陽に向けて設置するほうが、僅かですが発電量は多くなります。理想的な角度は次のように、日本では35度程度が良いでしょう。日頃使わない三角関数が役に立つ数少ない場面ですね。
角度の付け方は不安定でなければ、どういう方式でも構いません。私の場合、上の写真のように、木製の棚受けにステンレスのステーを付けて、M5のボルトで止めています。
配線
屋内に置いたバッテリーに、屋外のソーラーパネルを接続するためには、壁の穴に上の方で紹介した延長ケーブルを通す必要があります。
通常、エアコンの室外機へパイプを出すための穴が空いているので、その穴に通しましょう。
配線をぶらんとさせておいても良いですが、次のような部材で壁に留めておくときれいです。
現状
自宅のマンションに設置して1ヶ月以上経ちますが、ノートパソコンやスマホの充電はバッテリーからの電気で賄えています。扇風機やLEDの電気スタンドなども利用でき、少しは電気代の節約ができていると思われます。
災害時の非常用電源、キャンプの際の電源ということも考えると、なかなか面白いガジェットではないでしょうか。