いつものように夜中に帰ってきて、晩飯を食べる。
今日のメニューは「豚汁」と書いて「トン汁」。決して「ブタ汁」ではない。
大人になるとゴボウもおいしく感じるな?と、ぱくついていると、我が愛しの息子が欲しそうにこちらに向かって手を伸ばしていた。といっても、本当に欲しいのかどうかは、分からないのだが。
それならばと、ブタではなく、トンを箸でちょっと(5X5mm位)口に入れてみた。
まだ歯がないのでしゃぶるだけだが、おいしそうにしゃぶっているように見える。
しゃぶり尽くした所で、今日は終了?!と、そのトンを私が食べて後始末。
彼を股の間に座らせて、ああ、幸せ。とか感じながら、食事を続けていた時だった。
ゲボッ!
ミルクを少々吐く。
ありゃりゃ、どうした?と思っていると、
ゲボゲボゲボッ!
うわっ!えっ!どうした!?
ほとんど胃の中のミルクを吐いた後に、彼の口の中から出てきた物。
それは、エクソシストのような深緑のジェル状の物体ではなく、
小さなトンだった。
大人にとっては米粒くらいのトンも、彼には水なしで飲むコンタッ君だったに違いない。
そんなわけで、今日はちょっとブルーなのである。